世間はDX(=デジタル・トランスフォーメーション)と騒いでるけど、うちの工場は未だに紙で入出庫記入してる状態・・。在庫管理で、なんか良い方法ないかなぁ。

アナログでの情報管理は、業務の属人化や、工数増大が生じます。まずは無料で使えるスマホ向け在庫管理アプリ”在庫Scan”を使ってみてはいかがでしょうか。

在庫scanでできること

在庫管理のデジタル化を進めたいと思っている一方、システムに多額の費用・時間を投資することは避けたいと考えている管理担当者・経営者は多いと思います。

今回作成した”在庫Scan”は、下記機能が利用可能な無料の在庫管理アプリです。

  • 入出庫登録
  • 在庫修正
  • ロケーション設定
  • 製品置き場貼り付け用QRコード生成
  • 製品カテゴリ設定
  • 商品の画像表示
  • 目標在庫量設定
  • 在庫検索
  • iphone/android,タブレット端末でも使用可能
  • webブラウザのみでも使用可能

特徴としては、一台10万円以上するバーコードリーダーは不要で、お手持ちのスマートフォンだけで在庫管理を始められます

またWebアプリケーションのため、iphone/android問わず、インストール不要で使用可能です。(アカウント登録が必要)

使い方(基本編)

1.商品登録

”在庫Scan”にログイン後、

  • 商品名
  • ロケーション

を新規登録することで、現時点の在庫量を一覧で把握することができます。

商品画像リンクを登録することで、画像表示も可能です。

2.QRコード生成・表示

登録された商品は、その保管場所専用のQRコードが生成されます。

生成したQRコードを印刷の上、商品を保管している保管棚に表示を行います。

※生成したQRコードにはログイン時のメールアドレスを含むため、取り扱いに注意ください。

そもそも、製品在庫があちこちにあって管理できてないんだよなぁ・・。

「3定(定品・定位・定量)」ができていない工場では、どんな在庫管理システムを入れたとしても失敗します。デジタル化の前に、まずは3定に取り組みましょう。

3.入出庫実績・在庫修正の登録

保管場所に表示したQRコードを読み取り、入出庫数量を登録することで、入出庫管理が行えるようになります。

在庫一覧画面からも、対象商品名をタップすることで、入出庫数量の登録画面に行くことができます。

また帳簿在庫と実在庫に乖離が生じていた場合は、上記と同じ登録画面から「在庫修正」を選択することで、在庫数修正が行えます。

使い方(活用編)

基本機能である在庫数やロケーション管理以外にも、「商品管理ページ」にて個別の商品特性を登録することができます。

カテゴリ登録

カテゴリ登録を事前に行っておくことで、カテゴリ単位での絞り込みができます。
(カテゴリ登録しなくとも、”商品名”で検索は可能)

また「在庫状況」タブでは、カテゴリ単位で在庫状況を確認することができます。

商品写真登録

商品の画像URLを商品管理ページで登録することで、画像表示することができます。

目標在庫量登録

在庫管理を行うにあたって最も重要なのは、目標在庫量を決めること。

ここでいう目標在庫量とは、「その品目を最大何個持つのか在庫設計を行うこと」です。

例えばコンビニスイーツを、欠品による販売機会損失が怖いからと言って、各商品を1000ケずつ陳列するということはありませんよね。

  • 供給LT
  • 平均需要量
  • 需要のフレ幅
  • 需要発生間隔

といった要素を元に、例えば5個を目標在庫量として設定し、売れた分だけ補充生産・発注を行っていくことが、在庫適正化に向けた第一歩です。

”在庫Scan”では目標在庫量を設定することで、全品目の中でどれを優先的に補充するべきか、実在庫の減り具合に合わせて見える化することができます。

”在庫Scan”ではアンケート取るときに使われる「googleforms」使ってるんだ。自作できる?

”在庫Scan”開発にあたっては「googleforms」と、ローコードWebアプリ開発の「Glide」を利用しています。どちらも基本無料で利用できますので、御社状況に合わせ、自社開発されても良いと思います。
また、「在庫状況の見える化」は経営改善に向けた第一歩でもあります。業務工数削減以上の経営効果にも繋がることも多く、粘り強くDXに取り組むことをオススメします。

資本コスト視点も含めると、在庫金額の10~15%が年間の在庫管理コストって言うしね。(気は重いけど)まずは3定から始めるか・・!

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